人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クライドルフの世界

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」に。


クライドルフの世界_b0182236_23445036.jpg




絵本の挿絵だけでなく、植物画も家族の肖像画も風景画もどれもみな愛情が溢れていると感じるもので、ここの所気が滅入っていた私には優しく心に染み入る作品たちでした。
彼の肖像画にはちっちゃな虫たちが花のつぼみを抱え上げながら歩いてるところも描かれていて、もうホント可愛いんです。会場に入ってすぐにこの絵が目に入ったら・・・ニコニコしない人なんていないと思うの。



子供の頃に妹と子供部屋で布団にもぐりながら想像し、空想していた世界と同じような世界が美しい線と色で表現されてた事にちょっと感動。
花の精とか小人とか、花でも虫でも擬人化して物語になってるもの・・・・いい年になっても好きなものは好きなんだなぁって改めて実感。











図録がとても可愛いくて美しいので展覧会に行かれた方は是非購入をお勧めします。
自宅で図録を眺めていると今度は絵本を買ってじっくりと読んで眺めて・・・なんてことしたくなちゃいますね。
# by lilymiya | 2012-07-05 08:00 | アート | Trackback | Comments(0)


Bunkakura シアターコクーンにて観劇

コクーン歌舞伎「天日坊」_b0182236_0521198.jpg


河竹黙阿弥 作
宮藤官九郎 脚本
串田和美 演出・美術

二幕 約3時間30分

あらすじは原作程ではないにしろここに記すには長くてめんどうなので割愛します。
原作「吾孺下五十三驛(五十三次天日坊)」で、この物語は江戸時代に起きたご落胤騒動「天一坊事件」を鎌倉時代に置き換えて黙阿弥に書かれたものだそうな。


主な配役
中村勘九郎・・・観音院弟子法策 後に 天日坊 実は 清水冠者義高
中村七之助・・・盗賊人丸お六 実は 今井四郎娘かけはし
市川萬次郎・・・猫間中将光義
片岡亀蔵・・・草津のお三婆、盗賊赤星大八 後に 赤星典膳
坂東巳之助・・・北条駿河時貞
坂東新悟・・・傾城高窓太夫
近藤公園・・・越前の平蔵 実は 廣元家臣平岡平蔵
真那胡敬二・・・修験者観音院、北条家家老鳴澤隼人
白井晃・・・下男九助 実は 大江因幡守廣元
中村獅童・・・盗賊地雷太郎 実は 竹川伊賀之介正忠



以下ネタバレがありますが感想を・・・

化け猫退治の場面で幕は開くのですが、
化猫退治に呼ばれたのが修験者観音院とその弟子法策と弓の名手の時貞なのだが、時貞はまだ現れず・・・。
「時貞はまだか!」
「遅刻です」
「ちーこくぅ? なにゆえ遅参いたしておる」
「遅刻です」「はい。ただの遅刻です」
「多分寝坊」
「マジかよ?!」


始まりから大笑いを誘うのは宮藤さんだなぁと思わせます。
その後も七之助さん演ずるお六のおみ足チラリとか、時貞と高窓太夫のいちゃいちゃ加減とか・・・獅童さんのはっちゃけた感じとか随所に笑いを織り込みながらもやっぱりそこは歌舞伎ですからキリッとピシッと締めたところだってちゃんとあります、当然ですね。
そうそう「マジかよ」って台詞がいろんな場面で使われていましたが、この台詞は勘三郎さんだったらちょっと無理があったかな、勘九郎さんだからしっくりいってたんだろうなぁ・・・。
勘九郎さんは凄味があって立ち回りも素晴らしかったのですが、個人的には七之助さんが男を惑わせた後に切る啖呵が小気味よくて、いいわぁって惚れ惚れしてしまいました。(チラリと見せる脚は綺麗で自分の脚を見てガッカリする程)


お囃子ではなく、ドラムやパーカッション、エレキギター、トランペットの音楽がとても良かった。
お三婆が殺される場面に鳴るトランペットの響き、勘九郎さんの立ち回りの最後に6人のトランペット奏者が取り囲む場面などは勘九郎さんの演技とトランペットの音が融合し、ゾクゾクとするものがありました。


何を見ても感想は「良かった~」しかない私ですが、今回もやっぱり良かった~♪
それと、これまで観劇したコクーン歌舞伎の中でも上位に入る舞台だったなぁと私は思ってます。











帰りがけ、ロビーにいらした串田さんにダメもとでサインをお願いすると
「うーーん、ここでサイン出来ないんだよね・・・えっと、ちょっと待ってね」
とロビーの隅の方に移動され、私を手招き
「私も私も・・ってみんなにサインせがまれちゃうと大変だからね、ここでささっとサインしちゃおう。」
とパンフレットにサインを下さった串田さん、ますますファンになりました。
ありがとうございます。

コクーン歌舞伎「天日坊」_b0182236_0524236.jpg

# by lilymiya | 2012-07-03 01:25 | 観劇 | Trackback | Comments(1)

つぶやき日記