2014年 11月 20日
ご臨終(Vigil)
新国立劇場 小劇場にて
作 モーリス・パニッチ
翻訳 吉原豊司
演出 ノゾエ征爾
キャスト
温水洋一、江波杏子
ものがたり
一人暮らしの叔母から、何十年も音信不通だった甥のもとに「年齢(とし)だ、もうじき死ぬ」との手紙が届く。
甥は取るものも取りあえず、銀行の仕事を辞めて大急ぎで駆けつけ、積極的に世話をし始めるが、叔母は打ち解けない様子で、ベッドで編み物をし続ける。
老婆の部屋で繰り広げられる1年以上にわたるふたりの奇妙な共同生活。
やがて新年を迎えた二人にある変化が・・・・・。
叔母をのかいがいしく世話をしていながらも時々毒のある(早く死んでほしいと言わんばかり)の言葉を発したり、とぼけた雰囲気の演技の温水さん。
一方、江波さんはベッドの上でひたすら無言、目の動きや顔の表情だけの演技。
このまま江波さんはひと言も発せずに終わってしまうのか?と思いましたが終盤にその理由も判明し、
最後のシーンは美しくてせつなくて、じーーんとなり涙も・・・。
とても良いお芝居でした。
メモ
舞台が暗転することで時間な流れや季節を表現していたよう。
一幕と二幕でセットの配置が反転する。
ジャズなどの使われている音楽が各シーンにとても合っていた。
by lilymiya
| 2014-11-20 17:26
| 観劇
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