2012年 11月 16日
日の浦姫物語
井上ひさし生誕77フェスティバル’12 第7弾 「日の浦姫物語」
シアターコクーンにてマチネ観劇
作 井上ひさし
演出 蜷川幸雄
<キャスト>
大竹しのぶ ・・・ 日の浦姫
藤原竜也 ・・・ 稲若/魚名(太郎)
辻 萬長 ・・・ 藤原成親
たかお鷹 ・・・ 藤原宗親
立石涼子 ・・・ 三味線弾きの女/侍女月小夜/帝の御姉君
木場勝己 ・・・ 説教聖/僧/和尚/白河帝
ストーリーは近親相姦をテーマに。、クスっと笑うところも、ポロリと涙するところもあって、ひたすらドロドロ展開ではないところが井上ひさしさんですね。
彼の書いたお芝居は台詞に遊びがあって面白いなぁって改めて思いました。
10代の日の浦姫を演じる大竹しのぶさんの本当に少女が乗り移ったかのような声色や仕草には、まさに彼女は憑依型女優だと改めて納得。日の浦姫が30代となり、分からなかったとはいえ、息子を夫としてしまった犯してはいけない罪に自ら目を潰してしまうシーンなどは姫の心中が手に取るように感じる演技であったかと・・・。
藤原竜也さんは登場するだけで周囲のおばさま方が「素敵よね☆」とため息をつくのがあちこちから聴こえました。若武者なんでかっこいいですものね、分かります。でもそこはそれ、蜷川さんのお芝居の申し子と言われるだけあって、大竹しのぶさん同様に日の浦姫の息子(夫)のシチュエーション毎の心がこちらに伝わる演技、容姿だけじゃない俳優なのだと再認識。
いつもながら簡単な感想ですが、お薦めのお芝居。
by lilymiya
| 2012-11-16 19:01
| 観劇
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