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ウィーン版ミュージカル エリザベート20周年記念コンサート

1992年にウィーンで初演され、その後20年間世界中で上演され続けている「エリザベート」、この春の日本版20周年記念公演に続いて、ウィーン版キャストによるコンサートを東急シアターオーブでの千秋楽を観てきた。
セットもオケもすべてお引っ越しさせた2007年の来日公演は見逃してる私の期待以上に大満足大感動の舞台でありました。
ウィーンで使用されていた衣装に小道具、生オーケストラ、限られた人数しかいないアンサンブルなのにちゃんと歌に重厚感はある、なんて贅沢なコンサート、いえいえ、なんてゴージャスなコンサートなんでしょう。
それにしてもコンサートでこんなに素晴らしいのだから、5年前の公演はどれだけ素晴らしいものだったのかと想像すると観劇をした方々に対して今更ながら嫉妬感を抱いてます。


<キャスト>
マヤ・ハクフォート : エリザベート
マテ・カマラス : トート
ブルーノ・グラッシーニ : ルイジ・ルキーニ
アンドレ・バウアー : 皇帝フランツ・ヨーゼフ
ルカス・ペルマン : 皇太子ルドルフ
ガブリエレ・ラム : 皇太后ゾフィー



何と言ってもエリザベート役のマヤさんの歌声にやられた、ズキューーんとハートを打ち抜かれました。声量といい音域といい表現力といい、感情移入して胸が苦しくなるくらい。やっぱりCDで聴くのではなく”観て”聴かなくちゃいけないですね。日本版公演を観ている限りではそんな風に理解することはなかったが、マヤさんの少女から円熟した女性までを歌で演じ分ける姿を観聴きして「”エリザベート”はひとりの女性の物語」なんだと気付かされました。
今回の日本公演でエリザベートを舞台で演じるのは最後なのだそう、そしてそしてこれが私の最初で最後のマヤ・エリザとは・・・くぅう~~~。

5月に日本版の公演でもトートを演じられていたマテさんはやはりドイツ語で演じている方が生き生きとして、より魅力的なトートでした。死のトートだから生き生きっていうのは違うかな? 

ルカスさんは2009年の「Super Live-2 Love Legend 」以来の生ルカスさん、上手いです歌。彼のルドルフやっぱり好きなんだなぁ。ほとんどのアンサンブルにも参加されていて姿を探すのも楽しかった、顔が小さくて背が高いから髭があろうとなんだろうとすぐ発見出来ちゃうんですよね、うふふ。

ルキーニ役のブルーノさん、大きい方ではないのに凄い存在感があって伸びのある声、表情も豊かでこの方のルキーニ好いなぁなんて思っていたら、彼も今回の公演が最後なんだとか・・・。


先日のフランス招聘公演ロミジュリの際の字幕は超訳?で字幕にはちょっと不満があったのだけれど、今回の字幕は丁寧で分かりやすいものだった気がする。覚えている日本語版の歌詞と訳と比べながら歌を聴けた事はとても良かった。 トートって強気で迫るだけでなくって「待つ」なんてこともするのね・・・エリザも拒絶ばかりではないのね・・・等々、随所でウィーン版の方がぐっと大人なストーリーに感じられた。ドイツ語が出来たらもっと理解できるよね、勉強した方が良くない???たぶんしないだろうな・・・。でも理解出来たら楽しいよね。


こんな風に記しているとやっぱりこの演目、楽曲が好きなんだなぁって思います。
ああ、本当に幸福なひと時だった・・・(遠い目)。



ウィーンに行ってミュージカル三昧してみたいという思いが募りますね、誰か連れて行ってくれないかなぁ・・・・。
by lilymiya | 2012-11-02 14:59 | 観劇 | Trackback | Comments(0)