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コクーン歌舞伎第十五弾「四谷怪談」(少々追記)


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シアターコクーンにてマチネ観劇
上演時間二幕 約3時間10分(休憩20分)

四世鶴屋南北 作
串田和美   演出・美術

主な配役
中村獅童  民谷伊右衛門  
中村勘九郎 直助権兵衛   
中村七之助 お袖      
中村国生  小松小平    
中村鶴松  お梅      
真那胡敬三 四谷左門    
大森博史  仏孫兵衛 
首藤康之  小汐田又之丞  
笹野高史  伊藤喜兵衛/お熊 
片岡亀蔵  按摩宅悦    
中村扇雀  お岩/佐藤与茂七 


◎列となかなかの良い席で、この舞台を観られたこと、うほほ、し、あ、わ、せ。
2年ぶりのコクーン歌舞伎ということでとても楽しみにしていたが、期待以上に良かった。


何度も出演舞台を観ているのに、今回、扇雀さんを裸眼でじっくり、オペラグラスでじっくりと拝見し、扇雀さんの演じるお岩様は美しささえ感じ、素晴らしい演技に圧倒的ノックアウト(うまく言い表せない、くぅーーーっ)
勘九郎さんの演じる悪いやつなんだけどなんだか憎めない直助がなんだかかっこよくて、かわいくて。(おばさん目線ですね)
七之助さんはいつもながら綺麗だし、笹野さんは相変わらず面白い(ネタバレですが、金蒔絵の”そっくり返り棒”で極端なふんぞり返りを支えるなんて笹野さんだから笑えるんですよね)

音楽として使用されていたモンゴルのホーミーもこの舞台にあっていたし、山口晃画伯が書き下ろしたラフをもとした背景画は「あっ山口さん!」というものだったし、ほんとにほんとにほんとに見所、聴き所が山盛りのコクーン歌舞伎だった。

いつもながらの端折った観劇感ですね(笑)

ああ、あと二回くらい観たいな、きっともっと理解できて面白く思えるはず。
ああ贅沢言うと、最前列じゃなくてもいいからH列くらいまでで7番8番14番15番席が入手出来たらなぁ・・・出来ないのは分かってるっ。


追記
今回、扇雀さんの指先の動きとか所作に注力して観たことはとても面白い見方が出来たな、発見だったなって思ってるので、良かったと感想を述べてますが、
歌舞伎好きな方々にはコクーン歌舞伎に対して否定的な意見もあるようですね。私は歌舞伎はまったくもって詳しくありませんので”歌舞伎だけどちょっと歌舞伎とは違う歌舞伎なのだろう”と思って観てます。観劇好きなひとりなので、ちょっとした自分の中での発見は嬉しいし良かったなあと思うわけです。




Commented by 歌舞伎ファンです at 2016-06-21 16:34 x
演劇ファンの方の貴重なご感想、大変興味深く拝読いたしました。
少々誤解があるようですが、歌舞伎ファンがコクーン歌舞伎を否定的に見ているというのは事実と違います。
私自身がコクーン歌舞伎第一弾「東海道四谷怪談」を観て勘三郎のファンになり歌舞伎にハマった人間ですし、今でも「歌舞伎を観てみたい」という人にはコクーン歌舞伎を薦めています。
その私も今回の四谷怪談には辛口評価をせざるをえません。
演劇としてはそこそこ面白かったですが、過剰な演出によって軸となるべき歌舞伎の良さが阻害されているように感じました。
そもそもコクーン歌舞伎は、歌舞伎座ではできないことを渋谷でやろう、若者に歌舞伎の面白さを知ってもらおう、という思いから始まったものです。
しかし第一弾から22年の歳月が流れ、勘三郎が亡くなった今、コクーン歌舞伎は大きな岐路に立たされています。
ワンピース歌舞伎、歌舞伎next、超歌舞伎などの新しい歌舞伎が次々と生まれている中で、コクーン歌舞伎の活路を模索するための実験的な舞台がこの四谷怪談なのだろうと思いました。
思い切って座頭を勘九郎ちゃんに譲り、もっと若い演出家を招いて世代交代をアピールしてもいいのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、否定的な意見はコクーン歌舞伎を愛すればこそであって、頭が硬いからではありません。
長文駄文失礼いたしました。





Commented by lilymiya at 2016-06-25 19:30
歌舞伎ファンさま、数あるブログの中からアクセス数も少ない拙ブログを訪問いただきまたコメントありがとうございました。
by lilymiya | 2016-06-10 18:02 | 観劇 | Trackback | Comments(2)