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負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-

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新国立劇場 小劇場にて観劇

作 エリアム・クライエム
翻訳 常田景子
演出 宮田慶子

<キャスト>
井上芳雄   マフムード
益岡 徹   ハンス
東風万智子  ノラ
あめくみちこ ソーニャ
粟野史浩   アシュラフ


<ものがたり>
オランダ、アムステルダムの街で小さな店を営むパン職人ハンスのもとに、フーリガンに暴行を受け血だらけになった青年マフムードが飛び込んで来る。ハンスは気絶したマフムードを病院に入院させ面倒をみる。当初は反発していたマフムードも、その代償を求めない優しさに心を開き、退院後ハンスのパン屋で働く事にする。
穏やかな日々の生活の中、傷も心も癒え恋人ノラとともにハンスのもとで「新しい人生」を歩もうと心に決めたマフムードのところに予期せぬ来客があり、事態は衝撃の結末へと向かってゆく・・・。


2004年にブロードウェイで上演され、高い評価を受けた戯曲の日本初公演。

温かくて、苦しくて、やるせなく、悲しい物語でした。
悲しみや憎しみの連鎖はこうして途切れる事無く続いていくのか・・・と考えさせられました。
島国で人種問題など身近に起る事など殆どない私たちがなんと幸せな事なんだろうとも改めて感じます。

役者方々も舞台、照明、音楽もとても素晴らしいお芝居でした。
パレスチナ問題、オランダという国の宗教、人種などに対する寛容さなどもう少し勉強していればもっとよく理解できたお芝居だっただろうに・・・というのが心残りで自分に残念。
by lilymiya | 2012-04-29 17:37 | 観劇 | Trackback | Comments(0)

つぶやき日記